せっかくの河原。 すべてを片付けたら 周囲を散歩。 この場所はかなり広く 広大な砂利のフィールドが 一面に広がっている。 |
予想通り雨粒もポツポツ 落ちてきた。 始発のジェット船も 水しぶきをあげる。 今日のお客さんは 船の屋根は開かないね。 昨日で良かったわ・・と 安堵しつつ河原を後にする。 |
瀞大橋を渡り、 熊野に抜けるR311。 瀞大橋は昭和48年に 起工し、昭和52年に 竣工された地元悲願の 橋だったようだ。 こういう所に、道路特定財源は 使われるべきだろう。 |
道中、ところどころで 見かけた”丸山千枚田”の 文字。興味が湧いたら 行くしかない。 ツアーではない機動力が いきあたりばっ旅の 良い所。 |
普通の山道を 案内の看板通りに進むと 急に視界が開ける。 さらに登って丸山千枚田に着。 あいにくの天気だが・・ それもまた美しい、 全国的に有名な棚田。 日本の美がそこにはあった。 |
かつては2400枚もが 造成されていたが、 過疎化などで存在が 危ぶまれた丸山千枚田。 現在では全国から一口幾らで 「千枚田オーナー制度」が 導入され、およそ 1300枚まで復田されている。 |
先人の計り知れない 労力で築かれた千枚田は 今も脈々と受け継がれる。 後世に是非とも 残したい景観だ。 |
大台ケ原山系で 育まれた豊かな水は 自然の恵みとなり この美しい田園の 糧となって実りをもたらす。 |
雨模様ということも あるだろうが、観光地って わけでもないので 訪れる人影もまばら。 合羽を着込んだ老夫婦が 熱心に撮影されていた。 |
千枚田から、山道を抜け 奥瀞へ。かつては 渓谷美が延々と続いた 名勝であったが、ダムが 造成され、70%が水没。 しかし、下瀞・上瀞とは また違った美しさがある。 |
奥瀞の地域は、 北山村に属している。 北山村は周囲を完全に 奈良・三重に囲まれているが、 和歌山県という 日本で唯一、飛び地の村である。 飛び地になった訳・・ 江戸時代、紀州藩新宮領 だった北山村は・・・ |
明治維新の廃藩置県で 新宮が和歌山に編入された際、 地理的に言えば奈良に 属するところを 「新宮が和歌山県に入った のならぜひ私たちも」 との村民の意見を聞き入れ、 和歌山に編入されたんだって。 |
”じゃばら”という柑橘類が 特産の北山村。 ゆずのようなカボスのような・・ 生産量世界一・・ってか この村でしか作られていない。 ”じゃばら”という名前は 「邪」を「祓う」ことから 名づけられたといわれる。 |
・・・・大人の味。 しかし、なんかクセになる味。 風味は、ゆずともカボスとも 違い、まろやか爽やか(?) いちど試してみる 価値はある。 柑橘好きの人にはお薦め。 |
北山村を救う産物になりうると 特産品化に努めたが、 思うように需要が伸びず、 毎年赤字を重ねる お荷物産業となっていたが、 じゃばらが花粉症に効くと 噂になりネット上で広まった為 村の基幹産業として 成長を遂げている。 |
イカダくだりも有名な北山村。 古来より林業が盛んで、 切り出した材木を筏(イカダ)で 新宮まで運んでいた。 ダムが建設され筏師は 姿を消したが、昭和54年に 北山川観光筏下りとして 筏流しが復活した。 |
熊野地方の郷土料理として 有名な”めはりずし” ごはんを高菜の浅漬けの葉で くるんだもので、元来 山仕事をする人や 筏師の弁当用だった。 見た目は・・なんかの サナギっぽいかも!? |
う〜む・・ これも大人の味か? 葉っぱに包まれた 未知の食べ物だけに おそるおそる頬張る。 ”めはりずし”の名前の由来は 「目を見張るほどおいしい」 とか、諸説あるが。 |
軽く小腹も膨らんだとこで 同じ道の駅に隣接する おくとろ温泉で、 旅の疲れを癒す。 ん?あんまり疲れてないけど。 オッサンだで、筋肉痛は 3日後くらいだし。 |
ただ、子供の成長は 早いものだ。 メタボだぞ。食いすぎだ。 温泉の効能には 肥満に効くって書いてないよ? 泉質は硫黄泉。 飲用すると糖尿病に良いらしい。 |
風呂上りのあとの ラムネって ウマイんでちゅよねぇ♪ プハーっ! 極楽極楽・・って オッサンかよ。 |
温泉の隣のレストランで 昼食。なぜか隣の席の客が 食べてた品がウマそうに見え 注文・・あれ?まてよ・・ ”ケイチャン”って岐阜県の 奥美濃・南飛騨地方の 郷土料理じゃなかったか? なんでもアリな北山村の 魂を少しだけ感じた。 |
道の駅に併設された レストランやコテージ、 オートキャンプ場から なんと!テニスコートまで。 充実しすぎた(?)施設 ”公園”なので”野営”好きの 人には物足りないかも・・ 無理矢理モダンな感じだが 剥製は、どことなく昭和だ。 |
黄金週間真っ只中な 今回のいきあたりばっ旅。 バイカーもやたら多かったが キャンピングカーも 尋常じゃなく多かった。 さぞや、快適な・・ いきあたりばっ旅が できそうですね(?) てな訳で和歌山から再び三重。 |
国道42号沿いにある 道の駅きのくにで一服。 《きのくに》は”紀の国”であり ”木の国”でもあって ”鬼の国”でもあるらしい ややこしいな。 |
古くから林業で栄えた土地柄で 違いは明確にわかりかねるが ”紀州ヒノキ””尾鷲ヒノキ”とか いわれるヒノキ材を使った 木製品が所狭しと並ぶ。 ヒノキ特有の良い香り♪ |
この地方のヒノキは 年輪が緻密で強靭な 木材として有名らしい。 デカい材木も売られてるが とても持っては帰れないし アウトレットながら、貧乏人には それなりのプライスだ。 |
勢和多気インターから 一路、名古屋へ。 帰りは、どこのどなたか 存じませんが、 ナナマルさんと 抜きつ抜かれつのランデブー♪ やっぱりナナマルの後ろは 何故か安心するなぁ・・ |
下道のが確かに楽しい。 寄り道もできるし。 それはそれで。 今回はETCの通勤割引で Uターンラッシュの高速道路を 低速でクローリングしながら トコトコ帰る(苦笑) |
楽しかった旅の終わり。 いい旅夢気分の息子。 総移動距離630kmくらい。 まぁ、これくらいの距離が 子連れで休憩多数の 2泊3日では限界か・・ また行きたいね、ぶらり旅。 ・・まだ見ぬ美しい日本へ・・ |