2日目の朝。 仕事の時の目覚めは遅いが キャンプの朝は早い。 小鳥のさえずりに 目が覚めた健康的な AM5:00 |
車に積みっぱなしな 釣り竿を、ふと思い出し 糸をたらしてみる。 昨夜のBBQの 残飯ウインナーがエサでは 釣れないな・・ |
子供たちも早起きすぎだ・・ そうだよね。 寝てなんかいられない。 空気もウマイし 川の水も澄み渡ってるもん。 |
ウインナーでは釣果は やはり望めず・・ 釣具屋で売ってる エサも良いけど、 そこはいきあたりばったり。 エサの持ち合わせは 無いので、石の裏の川虫で。 |
スレていないので 食いつきは抜群。 さすが川虫効果。 ま、メダカ大の雑魚ですけど。 朝、ものの30分弱で 魚2匹と戯れる。 |
子供が興味で 観察するには適度なサイズ。 食用にするには 小ぶりすぎるので 観察してからリリースです。 小さな自然とのふれあい サンキューです♪ |
グハハ〜 小魚焼いて食えば 良かったじゃん!? 普段は甘えてばかりの 子供たちも 自発的にお手伝い。 キャンプは情操教育。 |
我が家は簡素に モーニング。 普段、雑草食って 生きてるからね@我が家。 ウインナーは松阪牛クラスの 贅沢だ。 |
さて、2日目の 旅の始まり。 早めに撤収を済ませ 新たなる出会いを求めて・・ いきあたりばったりツアー いざ、出陣! |
典型的な日本の田舎。 山々に抱かれた 田園風景を抜け、 一路、南へ・・・ 那智方面を目指す。 |
辿り着いたのは大門坂。 熊野那智大社の参道だ。 かつて坂の入り口に大門があり、 通行税を徴収していたことが 名称の由来とされる。 西部警察の”大門”とは無関係。 |
那智山の参道周辺には いたるところに 無料レンタルな 杖が置かれている。 足腰に自信の無い方は 借りることをお薦めする。 |
鳥居をくぐって 張り切って出発! まだ、このときは 元気いっぱいだ。 行くで〜目指せ山頂。 |
次男坊は mont−bell製の ベビーキャリアに鎮座。 かなりの負担がヒザに・・ 日頃の運動不足がたたる。 |
長男坊は 杖を片手に石畳の 坂をグイグイのぼる。 若いってイイね・・・ |
苔むした石畳道の 両側には樹齢を経た 杉の大木が立ち並び 古道の雰囲気が伝わる。 ・・・が・・すでにヘロヘロ。 |
結局バスかよっ!・・って ツッコミは無視します。 大門坂走破を あっさり挫折し、バスを待つ。 |
小さいお子様連れの 参拝客には、バスで 「神社・お寺前駐車場」まで行き その後、下りながら散策が 良いかもね。 |
だって、バス停から さらに上が待ってるもん・・ まぁ、ジジババばかりで ファミリー向けでは無いか・・ 若者の存在は皆無。 |
那智といえば 碁石で有名な那智黒石。 様々な形に加工され おみやげ店も あたり一面、真っ黒である。 |
階段を170段ほど 登った所には 那智黒ずずりの手彫りを 黙々と作業する職人さんも・・ |
匠の技を横目に見ながら まだ山頂は遠い・・ 思わず、沿道の ラムネに手が伸びぞうになるが 飲んだら、間違いなく 動きたくなくなるので我慢。 すでに心臓バクバク 虚弱メーターの回転数は高め。 |
表参道を、息も絶え絶えで 登ると、熊野那智大社の 一の鳥居が見えてくる。 それにしても・・ ジジババさんが多いが 途中で倒れないか心配だ。 あ、俺のことか。 |
鳥居の横には これまた”世界遺産”の道標。 どうせなら那智黒石で 作れば良かったのに。 まぁ、どっちでも良いが やたら写真に収めたがる 観光客多し。 あ、これも俺のことか。 |
えぇぇぇっっ! まだあるんですかぁぁ・・ 虚弱メーターMAXですよ。 ニの鳥居までは遠い・・ 急勾配の石段は まるで修行・・ もぅ世界遺産より太田胃散だ。 |
トータル473段の石段を 幽体離脱しながらの 登頂に成功すると ようやく境内。 達成感と感激、 それに吐き気にめまいは ひとしおだ。 |
境内の手水舎の水で 手を洗い清めつつ ガブ飲みしたところで ようやく正気に戻る。 133cmあるという 日本一のジャンボおみくじを 渾身の力を込め振り出す。 |
ほほほ。 大吉ですわよ、当然。 願い事:努力次第でかなう そりゃ、地獄の階段を 頑張ったもんね。 ここで大凶なんて 出た日にゃ、報われない。 |
熊野那智大社のお隣には 那智山 青岸渡寺。 インドから漂流した上人が 那智滝の滝壷から得た 金製の観音を本尊として 安置したとされる。 本堂は豊臣秀吉が再建した もので、重要文化財。 |
那智滝とのツーショットで ありきたりな 観光パンフレット風の 写真撮影ができる 青岸渡寺 朱塗りの三重塔。 実はエレベーター付・・ ビジュアル重視って事ね。 |
「日々の生活に潤いが無いわ」 そんな嫁のつぶやきで 潤い求めて那智の滝へ 熊野那智大社の別宮 飛瀧神社へ 那智滝は御神体だ。 |
杉並木の参道を下ると ゴゴゴーっと 圧倒的な存在感で 滝の音が聞こえてくる。 那智山一帯は 滝に対する自然信仰の聖地。 |
「滝の飛沫に触れることによって 延命長寿〜」 宮司のマイクパフォーマンスで 口車に乗せられたら、 参拝料払って 滝の近くまで行く事が出来る |
御瀧拝所舞台への 参道では延命長寿の水が いただける。 生活とお肌に潤いの無い 嫁はガブ飲み。 これで長生きできまっせ? |
延命水をいただいた 杯は100円で持って帰れる。 ありがたい杯だろうが、 多分そのうち 醤油入れる皿にでもなるな・・ |
ほら、滝の飛沫も浴びて マイナスイオン+ 長寿なご利益まであるとは♪ 毎秒10トンもの水が 133mもの高さから落ちてくる ダイナミックシャワー。 一段の滝の落差は日本一だ。 |
八咫烏(やたがらす)は 熊野三山において 神の使いとされる。 現代では日本サッカー協会の シンボルに採用され有名。 3本足は大神の神徳である 「知・仁・勇」を表している。 |
平安装束で当時の人々の 雰囲気が味わえる。 衣装は大門坂の茶屋で レンタルされているらしい。 なんとなく”麻呂”っぽい。 平安時代は古道も 歩きにくそうだな。 |
”麻呂”も良いが、まろやかも。 那智黒飴は、このあたりで 売っていない店は無いほど。 那智黒石の碁石を かたどった飴は、こくのある どこか懐かしい味。 頬張りつつ、新たな旅へ・・ |