2008.06.08
トヨタ博物館 世界の名車展 −あなたの大好きなクルマ、ここに集まる−
暇つぶしの週末・・
愛知県長久手町にある
トヨタ博物館へ久々に行く。
グリーンロード(県道6号)からの
正面入り口には
この画像の看板よりも
特徴的なTの字型看板あり。


1989年(平成元年)4月に
オープンしたこの博物館は
言わずと知れた世界企業
【トヨタ自動車】が築いた
”自動車”の博物館である。
もうココを訪れたのは
何年ぶりだろうか・・


本館入り口横には
昭和38年製の
ボンネットバスが来館者を
出迎えてくれる。
懐かしいスタイルは
どことなく”猫バス”チック。
実際に車内に入る事も出来る。
公共交通機関で
活躍したバスらしいが
保存状態は良好。
ボンバス後部の
プレートが誇らしげだ。


普通の日曜日なので
割と空いていた。
大型連休や、夏休み期間などは
きっと混雑するのだろう。
受付嬢も余り気味だったが
対応は親切丁寧で
さすがトヨタブランド。


通常、一般の入館料は
大人¥1000なのだが、
トヨタカードで支払うと2割引に。
まぁ、各種優待券とか色々と
あるので、実際に通常料金で
入館している人は
どれくらいいるのだろう・・
各国からの見学者に
対応し、館案内リーフレットは
16ヶ国語を用意してある。
試しにアラビア語版を
手にしてみたが・・蛇のような
文字が解析不能だったので
そっと元に戻して置いた。
学校行事での見学も多く、
子供向けのもあった。


綺麗なオネーさんに
チケット渡して入ると
すぐ現れるのが、
博物館のシンボル
トヨダAA型乗用車。
トヨタ自動車初の生産型。
元祖VIPカーである。
現行のセルシオなんかより
よほど高級感があるかも。
博物館の案内役なオネーさんは
キャンギャルでは無いので
カメラを向けると、ササーっと
身を引くが、構図的には
笑顔が欲しいところ。
それはさておき
AA型が鎮座する本館は
吹き抜けになっており、
エスカレーターで2階へ・・


2階では、自動車創生期から
1940年代までの
欧米車を、時代ごとに展示。
蒸気機関に代わって
ガソリンエンジン・・
所詮、馬なし馬車と
言われようとも・・
先駆者たちの苦労と努力が、
自動車らしいカタチへ進化する。


おっ!
カッツえぇ三輪車♪
これをブイブイいわせたら
幼稚園でヒーローだぜぃ?
おフランス製らしい。
そういやぁ、どことなく
シャンゼリゼな薫り・・
当時のヨーロッパでは
最もポピュラーなマシンらしい。
自動車基礎技術が完成され、
米国では実用車、
欧州では高級車路線へ。
高級車といえばロールスロイス
幽霊のように静かで
スムーズな走行性と
塗色から"シルバーゴースト"と
呼ばれるようになった・・
って、塗装赤いですけど。
さほどクラッシックカーに
興味が無いので
2階の常設展示は飽き気味に・・
特別展示室での企画展
”世界の名車展”へと
自然に足は向く。


最初に目に飛び込むのは
20世紀を代表する
スポーツカーの1台
メルセデス・ベンツ300SL
アルミボディーにガルウィングの
ドアは、まるでカモメのよう。
ちなみに、300SLってのは
排気量3000ccの
Sport Light(軽量スポーツカー)
当然、価格は重量級なのだが・・
日本では、石原裕次郎と
力道山が保有してたらしい。


デロリアンは、市場では
パワー不足と評され、
売れ行きは滞り、
会社が倒産したときには
2000台もの在庫が
あったらしい。
なのに名車展(?)
照明も妖しいブルーで
うさんくささ満載だ。


デロリアンを一躍有名な
名車(迷車?)にしたのは、
タイムマシンに改造された
デロリアンが登場する映画
「BACK TO THE FUTURE」の
多大なる影響だろう。
マイケルJフォックスって
今、どうしてるんだろ?


錆びないことや、すりキズが
つきにくい為に採用された
ステンレスのボディーは
指紋がつきやすく、
凹んだら修理が困難な欠点も。
”板金途中なので凹凸”って
展示されてたフェンダーも、
クロカン車的目線だと
「ん?どこが?」ってレベルだが。
ミニ好きの人は詳しいだろうが
発売当時は合併間もない
オースチン社とモーリス社から
それぞれリリースされていた。
展示車はモーリス ミニ マイナー
妹も昔MINIに乗ってたが・・
とにかく笑撃の故障が多かった。


国産車では、日産フェアレディーZ
実はローレルとかセドリックの
部品を流用してコスト低減
してたって知ってた?
トヨタ車以外も
展示されてるところが
トヨタの懐の深さ(?)
カローラレビン(AE86)
搭載エンジンは
名機4A−GE。
白いトレノではないので
ボディーサイドには
”藤原とうふ店”とも書いてない
ふふふ。
四駆乗り待望の展示。
世界のベストセラー4WD
トヨタ ランドクルーザー40系
1960年から1984年までの
じつに24年間もの間
世界中に輸出され
今なお各地で活躍する名車だ。


若いカップルが・・
「へぇ〜コレってランクル
なんだぁ〜」・・・ってさ。
そんなもんかね、認知度は。
たしかに、めっきり街では
見かけなくなったもんな・・
普通に40を目にする機会が
多いと、逆に博物館で見るのは
新鮮だな。


FJグリルが光り輝く。
さすがに”博物館クラス”とも
なると、トゥルトゥルの
ペッカペカなボディー♪
まぁ、窓枠あたりの
ゴム部品なんかは
オバァちゃんのカカトみたく
なってたけど・・(笑)
四駆乗りの目線だからかも
知れないが、40の
展示スペースは資料も含め、
他のブースよりも多く感じた。
当時の貴重なカタログや
海外向けの冊子など、
子供たちもクギ付けだ。

ランクルとは?のパネル。
当時の海外販売戦略では
ランクルで市場を開拓し
その後の乗用車進出の
足がかりとなる
「ランドクルーザー作戦」が
とられた・・とある。


今のトヨタがあるのも
ランクルのおかげといっても
過言ではないはず。
それほど海外で果たした
役割は多大だ。
展示には、某ランクル専門誌に
ありがちな、ランクル年表


日本では官公庁や工事現場など
での使用がメインの時代。
四駆といえばすべてが
”ジープ”で通じた時代。
ま、トラックですから。
遊び車として定着させたのは
アメリカ西海岸のオフローダー。



FJ(ガソリン車)は
大型貨物に分類されたため
手が届かなかった
個人ユーザーも、小型貨物の
扱いになるBJ(ディーゼル)の
登場により、身近になった。


BJの登場は国内の
4x4市場にエポックメイキングな
出来事だっただろう。
その恩恵か、良いも悪いも
四駆ブームが巻き起こり
RV・SUVなどと
呼ばれることになるのだが・・


今や、ランクルって
ステータスだかなんだか
知らないが、ラグジュアリー路線。
こいつらが大人になる頃には
骨のある四駆ってあるのかな?
あ、ウチのナナロクも
ラグジュアリーですけど、何か?
骨なしの軟弱者です(笑)


えぇ、えぇ・・
覗きすぎでしょ、足回り(笑)
四駆のイベント会場などで
よく目にする光景だ。
べつだん、メカに詳しくない人でも
知ったかぶり風な
”通”を装える、情緒あふれる
微笑ましい光景だ。
展示車両のオドメーターは
25万キロを越えていたが、
いまだ現役車両も
多いことだろう。
九州などは40だらけって言うし。
ランクルの堅牢性あっての事。
これからも現役で
あり続けてもらいたいものだ。
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