暇つぶしの週末・・ 愛知県長久手町にある トヨタ博物館へ久々に行く。 グリーンロード(県道6号)からの 正面入り口には この画像の看板よりも 特徴的なTの字型看板あり。 |
1989年(平成元年)4月に オープンしたこの博物館は 言わずと知れた世界企業 【トヨタ自動車】が築いた ”自動車”の博物館である。 もうココを訪れたのは 何年ぶりだろうか・・ |
本館入り口横には 昭和38年製の ボンネットバスが来館者を 出迎えてくれる。 懐かしいスタイルは どことなく”猫バス”チック。 実際に車内に入る事も出来る。 |
公共交通機関で 活躍したバスらしいが 保存状態は良好。 ボンバス後部の プレートが誇らしげだ。 |
普通の日曜日なので 割と空いていた。 大型連休や、夏休み期間などは きっと混雑するのだろう。 受付嬢も余り気味だったが 対応は親切丁寧で さすがトヨタブランド。 |
通常、一般の入館料は 大人¥1000なのだが、 トヨタカードで支払うと2割引に。 まぁ、各種優待券とか色々と あるので、実際に通常料金で 入館している人は どれくらいいるのだろう・・ |
各国からの見学者に 対応し、館案内リーフレットは 16ヶ国語を用意してある。 試しにアラビア語版を 手にしてみたが・・蛇のような 文字が解析不能だったので そっと元に戻して置いた。 学校行事での見学も多く、 子供向けのもあった。 |
綺麗なオネーさんに チケット渡して入ると すぐ現れるのが、 博物館のシンボル トヨダAA型乗用車。 トヨタ自動車初の生産型。 元祖VIPカーである。 現行のセルシオなんかより よほど高級感があるかも。 |
博物館の案内役なオネーさんは キャンギャルでは無いので カメラを向けると、ササーっと 身を引くが、構図的には 笑顔が欲しいところ。 それはさておき AA型が鎮座する本館は 吹き抜けになっており、 エスカレーターで2階へ・・ |
2階では、自動車創生期から 1940年代までの 欧米車を、時代ごとに展示。 蒸気機関に代わって ガソリンエンジン・・ 所詮、馬なし馬車と 言われようとも・・ 先駆者たちの苦労と努力が、 自動車らしいカタチへ進化する。 |
おっ! カッツえぇ三輪車♪ これをブイブイいわせたら 幼稚園でヒーローだぜぃ? おフランス製らしい。 そういやぁ、どことなく シャンゼリゼな薫り・・ 当時のヨーロッパでは 最もポピュラーなマシンらしい。 |
自動車基礎技術が完成され、 米国では実用車、 欧州では高級車路線へ。 高級車といえばロールスロイス 幽霊のように静かで スムーズな走行性と 塗色から"シルバーゴースト"と 呼ばれるようになった・・ って、塗装赤いですけど。 |
さほどクラッシックカーに 興味が無いので 2階の常設展示は飽き気味に・・ 特別展示室での企画展 ”世界の名車展”へと 自然に足は向く。 |
最初に目に飛び込むのは 20世紀を代表する スポーツカーの1台 メルセデス・ベンツ300SL アルミボディーにガルウィングの ドアは、まるでカモメのよう。 |
ちなみに、300SLってのは 排気量3000ccの Sport Light(軽量スポーツカー) 当然、価格は重量級なのだが・・ 日本では、石原裕次郎と 力道山が保有してたらしい。 |
デロリアンは、市場では パワー不足と評され、 売れ行きは滞り、 会社が倒産したときには 2000台もの在庫が あったらしい。 なのに名車展(?) 照明も妖しいブルーで うさんくささ満載だ。 |
デロリアンを一躍有名な 名車(迷車?)にしたのは、 タイムマシンに改造された デロリアンが登場する映画 「BACK TO THE FUTURE」の 多大なる影響だろう。 マイケルJフォックスって 今、どうしてるんだろ? |
錆びないことや、すりキズが つきにくい為に採用された ステンレスのボディーは 指紋がつきやすく、 凹んだら修理が困難な欠点も。 ”板金途中なので凹凸”って 展示されてたフェンダーも、 クロカン車的目線だと 「ん?どこが?」ってレベルだが。 |
ミニ好きの人は詳しいだろうが 発売当時は合併間もない オースチン社とモーリス社から それぞれリリースされていた。 展示車はモーリス ミニ マイナー 妹も昔MINIに乗ってたが・・ とにかく笑撃の故障が多かった。 |
国産車では、日産フェアレディーZ 実はローレルとかセドリックの 部品を流用してコスト低減 してたって知ってた? トヨタ車以外も 展示されてるところが トヨタの懐の深さ(?) |
カローラレビン(AE86) 搭載エンジンは 名機4A−GE。 白いトレノではないので ボディーサイドには ”藤原とうふ店”とも書いてない |
ふふふ。 四駆乗り待望の展示。 世界のベストセラー4WD トヨタ ランドクルーザー40系 1960年から1984年までの じつに24年間もの間 世界中に輸出され 今なお各地で活躍する名車だ。 |
若いカップルが・・ 「へぇ〜コレってランクル なんだぁ〜」・・・ってさ。 そんなもんかね、認知度は。 たしかに、めっきり街では 見かけなくなったもんな・・ 普通に40を目にする機会が 多いと、逆に博物館で見るのは 新鮮だな。 |
FJグリルが光り輝く。 さすがに”博物館クラス”とも なると、トゥルトゥルの ペッカペカなボディー♪ まぁ、窓枠あたりの ゴム部品なんかは オバァちゃんのカカトみたく なってたけど・・(笑) |
四駆乗りの目線だからかも 知れないが、40の 展示スペースは資料も含め、 他のブースよりも多く感じた。 当時の貴重なカタログや 海外向けの冊子など、 子供たちもクギ付けだ。 |
ランクルとは?のパネル。 当時の海外販売戦略では ランクルで市場を開拓し その後の乗用車進出の 足がかりとなる 「ランドクルーザー作戦」が とられた・・とある。 |
今のトヨタがあるのも ランクルのおかげといっても 過言ではないはず。 それほど海外で果たした 役割は多大だ。 展示には、某ランクル専門誌に ありがちな、ランクル年表 |
日本では官公庁や工事現場など での使用がメインの時代。 四駆といえばすべてが ”ジープ”で通じた時代。 ま、トラックですから。 遊び車として定着させたのは アメリカ西海岸のオフローダー。 |
FJ(ガソリン車)は 大型貨物に分類されたため 手が届かなかった 個人ユーザーも、小型貨物の 扱いになるBJ(ディーゼル)の 登場により、身近になった。 |
BJの登場は国内の 4x4市場にエポックメイキングな 出来事だっただろう。 その恩恵か、良いも悪いも 四駆ブームが巻き起こり RV・SUVなどと 呼ばれることになるのだが・・ |
今や、ランクルって ステータスだかなんだか 知らないが、ラグジュアリー路線。 こいつらが大人になる頃には 骨のある四駆ってあるのかな? あ、ウチのナナロクも ラグジュアリーですけど、何か? 骨なしの軟弱者です(笑) |
えぇ、えぇ・・ 覗きすぎでしょ、足回り(笑) 四駆のイベント会場などで よく目にする光景だ。 べつだん、メカに詳しくない人でも 知ったかぶり風な ”通”を装える、情緒あふれる 微笑ましい光景だ。 |
展示車両のオドメーターは 25万キロを越えていたが、 いまだ現役車両も 多いことだろう。 九州などは40だらけって言うし。 ランクルの堅牢性あっての事。 これからも現役で あり続けてもらいたいものだ。 |