2008.08.01
郡上八幡 −潤い求め水の街へ・・日帰りプチドライブ−
郡上といえば
”郡上おどり”が有名。
夏の夜、30晩以上も
踊られる、盆踊りだ。
なかでも、8月13日からの
4日間、朝まで踊り明かす
徹夜踊りは、参加する
観光客も多い。


郡上おどりに使われるであろう
屋形が街中で準備万端。
これを中心に
輪になって踊るようだ。
この日の夜も踊りがあるらしい。
祭りじゃぁぁ♪
”郡上おどり”は
国の重要無形民族文化財。
いろんなお土産屋で
観光客向けに
”郡上おどり”の手ぬぐいが
売られていたが・・
自分的には、街の洋品店で
売られてる前掛けのが、
興味をそそられる。
洗濯物のようだが・・(笑)
造り酒屋店先の
ホーロー看板も
ノスタルジック”風”だが
古そうなモノではなく
ピカピカしてた。


酒好きではないが、
お土産用に。
店のオヤジは
完全に酔ってた(笑)
商売っ気は限りなくナシ。
飾らない雰囲気が好印象。


ふふふ・・
無理してるな・・
手作り感が、
行政力を駆使しての
観光化じゃないことを
思わせる・・
袖壁つきの古い民家が
立ち並ぶが、特に無理矢理
保存しようとしている訳でも
無い。が、少しは
意識しているであろう町並み。
生活と観光が共存型。


”女 かみゆい”
えぇ・・美容院ですな。
たぶん男はやってもらえない・・
営業しているのか否か。
古い町の趣き看板。
切実な悩みだね・・
男は都会へ?
女は田舎へ?
ボランティアってのが涙を誘う・・
嫁入りの”かみゆい”は
←へ是非。


古い町並みって
言われるところに
必ずと言って良いほどあるが
小市民は、何故か写真を
撮ってしまう、このポスト。
郵政民営化でも現役だ。


目抜き通りは、裏通りほど
生活感丸出しでもなく、
高山ほど
モロ”観光地”してます的
雰囲気も無い。
そこが郡上の良い所だろう。
若干、わざとらしいさも残るが・・


わざとらしさの象徴って
言ったら失礼か・・
郡上八幡の市街地だけなら
1時間程度で見てまわれるので
必要性は疑問だが、
楽して、なおかつ観光案内も
聞きたい方には良いかと。
人力車も、おそらく
ココまでは来てくれない
八幡城へと続く
上り坂。
暑いわ・・脳が溶けそう・・
えぇ、すでにヘロヘロです。


意識が朦朧としながら
「えっ!?今からが
本当の登り口」
まさに登り愚痴・・
車で5分、徒歩で12分とあるが
間違いなく、それ以上かかる。


登り口脇の広場には、城下町を
見守るように立つ、
2006年NHK大河ドラマ
「功名が辻」の主人公
山内一豊の妻 千代と、
内助の功で大名にのぼりつめた
武将 一豊の像。


昔訪れたときには
無かったルート。
クネクネカーブの山道の間を、
無理矢理縦に直線化した
近道と言う名の急斜面。
子供は元気だ・・
親は・・・ロープウェイでも
作って欲しいと願う・・


本丸の近くに置かれた「力石」
その昔、城を改修する際に
人夫の一人が
城下の吉田川から背負い上げた
重さ350kgの大石。
奉行が力量を褒め称えた所、
その人夫は嬉しさで息絶えた
という伝説が残る。
イメージは・・あしたのジョーの
力石 徹だ・・

「日本で最も美しい山城」と
かの司馬遼太郎氏に
評される郡上八幡城。
天守閣は昭和8年(1933)に
当時国宝であった大垣城を
参考に再建されたもの。
再建城としては日本最古。
そんな美しい城だが、
花より団子。
城より氷。
バテバテには勝てず
茶屋で涼をとる。
風が心地良い山頂。


城下町の家並みを一望出来る。
茶屋前には双眼鏡が
置かれているが
100円ケチって
ジュース代にバケたので
”フリ”だけである。


城下町に下りれば
またうだるような
暑さが襲う・・
吉田川の涼しげな流れが
うらめしい・・
川では地元の子供たちが
楽しそうに遊んでいて、
ますますコッチの
暑さが倍増する・・
あぁ、水着持ってくりゃ
良かったな・・


市内には用水がひかれ
各家々の玄関先を流れている。
玄関先の用水格子を
開ければ、打ち水には
もってこいだ。
防火用でもある。


家先には、ポンプが置かれて
いる所もあり、自由に
使えるらしい共同井戸も。
すばらしくエコだ。
天然水の恵みは
生活必需品なのだろう。
”いがわこみち”は
郡上八幡旧庁舎記念館横に
ある、用水。民家の
裏手を流れ、スイカを
冷やしたり、オトリ鮎の
生け簀に使われてたりと、
素敵な小路だね。


用水には鯉や、アマゴや
イワナなどの渓流魚が泳ぐ。
流れの速いときには
鯉が過労死するらしい(笑)
個人的には、派手ハデしい
鯉は要らない。
エサやりも出来る。
動きの鈍い鯉よりも
脇にエサを投げ入れれば、
動きの速い渓流魚が
豪快にバシャっと喰らう。
なので、ここの渓流魚は
丸々と太って、半養殖?
釣り上げたら怒られるだろうが・・


水量調整の為の水門が
街の各所で見られる。
水の街ならではだ。
かき氷機に見えるのは
暑さのせいだ。


観光用に整備された
”やなか水のこみち”
生活用水路のような
味わい深い(?)趣きは無いが、
観光用だろうがお構いなしに
地元の軽トラが、このこみちを
走り抜けたのには笑えた。


観光用に新しく作られたのか、
それとも昔から使われてた
モノを再利用なのか、
こみちの一角に
設けられた水舟。
こんな観光用水舟が
いたるところに点在している。
湯のみが置かれ、ちと一服。
あとから気が付いたが
湯のみが置かれた
プラの桶には藻が生えていた。
要すすぎ後の
飲用をお勧めする。


東殿山の湧き水が、
市内を流れる乙姫川の
恵みとなる。
小河川ながら護岸には、
水の力を分散させ、
浄化作用もある
玉石組みが施されている


水の街、郡上八幡。
山々から流れ出る
大小の流れに囲まれ、
古くから治水対策が
重要だった町。
そのための先人たちの知恵が
今も残される清流文化の街。
吉田川の親水遊歩道。
川べりを行けば
涼しいかも?の夕涼み。
ん?そうでもないぞ・・
まだまだ暑い・・
容赦ない太陽光・・


おひさまの恵みを
喜んでるのは
向日葵くらいだ・・
我ら人類は
もう、暑いの無理です・・
てな訳でクールダウン。
川に下りられるポイントが
多い郡上八幡。
小駄良川には、川にせり出した
3〜4階建の木造建築が多い。
いいね、窓から釣りできるな。
水着も無いのに
結局・・コケで滑って
コケて水浸し。
ま、それも良きかな。


夏はやっぱり
川だぜぃ♪
涼しいぃぃぃぃ!!
新橋に戻ると・・・・
地元の若者だろうか・・
噂のヤツを、ついに!?


観光客が見守る中・・
おおっ!!イッたねぇ〜
橋の高さは12m
ビル5階の高さに匹敵。
郡上八幡の子供たちの
伝統文化である
新橋からの飛込み。

慣れていない観光客が、
安易にスリル求めて
飛び込むのは禁止だ。
過去に事故も起きている。
まぁ、虚弱な自分には
飛び込める強心臓も
持ち合わせていないが・・


ビビってチビった?
いやいや、そろそろ
帰り支度。郡上踊りも
見物したかったが、
明日は仕事だ・・・
潤いの無い日々の生活・・
水の街で、少しは潤った?
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